会社員 女性
ロルフィングを受けての感想
立つ、寝るなど基本的な姿勢を普通にしているつもりなのに、 しばらくするとどこかが痛くなったり凝ったりして、崩れた姿勢になってしまう 。 自分の姿勢が良くないと感じているけれど、理想的な状態がどんなもので、 どこをどう気をつければ、それに近づけるのか全くわからないこれが、ロルフィングを受ける前の私の状態だったと思います。
宮井さんのセッションを受けながら 一回一回体がバランスを変えながら次第に調和していくという感じを初めて経験 し 姿勢の悪さを改善し体の不快感を減らすという当初の目的にかなり到達できたば かりでなく 10回のセッションを通して次第に自分の体が変化していく過程を味わえたことが
、 私には魅力的で大変興味深い経験となりました。
また、セッションのとき必ずする、自分の力で能動的に身体の状態を感じ取って 意識する作業に最初は戸惑いましたが、なれてくると、それをよく味わうことで 、 日常でも自分にとっての姿勢の問題点が以前より明確に自覚でき、 姿勢も少しずつ気をつけることができるようになっていきました。 特に首・肩周辺は、仕事のときの姿勢との関連が深いと気がつき、 体のちょっとした角度や高さに気をつけるだけでかなり違うと判りました。
このように、 ロルフィングを受けていると、物理的な作用による効果と同時に、 身体への意識にも広がりができ、心がけ一つで、これまで自分で認識できなかっ た 体についての感覚が認識可能になっていくのだ、と途中から気がつきました。 私にとって、この点がロルフィングの一番大きな特長でした。
そして、この体に対する認識の広がりは、おそらく、一人一人個人差があり、そ れぞれのひとが その体に必要な分だけ、自分の感覚を基にして持つことができる固有のものなの ではないか、と 感じています。
私の場合、ロルフィングを受ける前の自分の体は、硬い、冷たい、痛い、重い、 などの マイナスの感覚ばかり抱えてそれが自分の体なのだと思ってすごしていました。 でも今は、 体の状態を感じとりながら、どうすればもっと良くなるだろう、と、体と意識が 共存している感じがあります。 そのせいか、自分の体に不思議と以前より愛着がもてます。そのことにとても驚 いています。
ロルフィングを通して、意識と環境と身体という三つの要素の関係の密接さや奥 深さを少し覗き見れたような気がします。 自分にとってその三者の理想的な関係をはっきりイメージすることはまだまだ難 しいことですが、 沢山の示唆を宮井さんのセッションから頂けた気がしています。
私は身体の構造についての知識も無く、 かなり感覚的に、思い込み混じりというか手探りで身体をとらえていくだけだっ たので、 せっかくのロルフィングの機会を、どちらかと言えばさほど深められずに終えて しまったかもしれません。 しかし、自分の体の変化に接する時間をほんとうに、こころから楽しめました。 そのことを何より貴重に思っています。 ロルフィングで味わった面白や興味深さは、自分の日常の考え方や見方にもとて も影響がありました。

ご本人の許可を得て原文のまま掲載しております。