陸上選手 男性
第1セッション
呼吸に関するロルフィング。 特に胸まわりをほぐす。ほぐすと言うよりかは、目覚めさせる、意識させていくと言った感じ。 触るのはゴリゴリ深くやるのかと想像していたら、思っていたよりわりと表面だった。 やる前と、やる後の自分で気づいた範囲での違いは 姿勢がよくなった(腰に上半身がストンと乗っている感じ) 思い切り息を吸ったときの背中のきつい感じが軽くなった。第2セッション
足裏~下肢へのロルフィング。 母指球と足の外側、踵の3点の重心が、踵より2,3センチ先に来るように意識できるようになる。 それを意識すると歩く時、アキレス腱から、ふくらはぎにかけてが、うまくストレッチされている感じ。 ロルフィングを受けた直後は、まだ施術していない方の足がモヤモヤとした膨張感があるのに対し、 施術したほうはビシッとしまったような感覚。第3セッション
側面へのロルフィング。 主に肋骨の辺りを行う。 方形筋への施術の後、だいぶ緩んできたのがわかった。 一回目の呼吸に関するロルフィングと重なる部分もあるのだが 今回も、胸が広がって、空気がたくさん入る感じ。 懲り固まっていたのが動かせるようになったからか、もみ返しかわからないが 次の日は肋骨周りが筋肉痛。 走っていても空気がいつもより多く入ってくる感じ。第5セッション
大腰筋へのロルフィング。 大腰筋の使い方は今まで何となくイメージは出来ていたが、 それが明確になった。目から鱗の気分。 走るときの足音が小さくなった。 歩くとき、走りながら大腰筋をイメージできるようになった。 実際調子は上がってきている感じ。 大腰筋をイメージしながら走ると、最初は腹は奥、みぞおちは表面の筋肉に痛み。 その後痛みは引いていった。みぞおちはちょうど胸から足が出ているイメージの付け根のあたり。第6セッション
ふくらはぎ、ハムから臀部へのアプローチ。 普段足を多く使うからかもしれないが、今までのロルフィングで一番気持ちよく、リラックスしていた。 施術の前と後とで際立った変化に気づくことは今回はなかったが、 身体感覚が日増しに鋭敏になっていくのがわかる。 走っていて体の使い方に関して何らかの発見や気づき、ひらめきのようなものが1日1回ぐらいある。 そしてそれがどうなっているか認識しやすくなってきた。第7セッション
口腔内、鼻へのロルフィング。 こんなところまでやるのか、と少々の驚き。 しかし、触っていくうちに確かに筋肉が張りめぐっていることに気づく。 感覚としては、中の容積が大きくなった感じ。 歩いている時の頭の揺れ、というか衝撃の吸収の具合の動きに気づく。 ちょうど首の上に乗っかっているイメージでいると 首がすごくリラックスできている感じ。第8セッション
統合の1回目 主に足 今までに受けたロルフィングを思い出すような感じ。 以前はうまくできなかった動作が、今回はうまくいった。 体の深部から動かす感覚がよくわかるようになっていた。 胸から足が生えて、ストンとダイレクトに上半身で地面に対している感じ。 または地面に吸い着けて移動できる感じ。第9セッション
上半身を統合するためのロルフィング。 主に背中や肩甲骨周りへの施術。 背中がまっすぐ、というか、平らになる感じ。 ストンと立てる。 それまでが試合の疲れか猫背気味になっていたのが分かるくらいの変化。 第一回目の呼吸に関するロルフィングの時の感覚に似ている。うまく背中へ空気が入る感じ。 走りのほうは調子が悪いと言っていましたが、きっかけがつかめて、 いまはだいぶあがっています。 不調の原因はたぶん腕を振り出すタイミングにあったと思います。 少し変えるだけで、上半身での重力やら、遠心力やらそういう力の処理の仕方がまったく違うように感じます。第10セッション
最終回、全身の統合。 今までやってきたことを少しずつ思い出すような感じ。 前にやったときよりも体の感じ方や、動かし方がうまくなっているような気がする。 背中のS字の上が小さいということは大きなヒントになった。軽く丸めるようにそのS字カーブを 意識すると足の後ろへの残りに切れが出てきた。全体的な感想としては、身体感覚が大きくよくなったと思う。 自分がどう動いているか、どこの筋肉を使っているかが前よりもよくわかるようになった。 よれ故、情報量が多すぎてわけがわからなくなったが、だんだんうまくその情報を 使いこなせるようになったと思う。 走りの調子を上げていくことは難しいが、調子が上がったときの体の動きを認識することで 近く、調子をコントロールできるようになると思う。 あっという間に最終回まで来ましたが、体自体すごく研ぎすまされた感じがしますし、 とても勉強にもなりました。ありがとうございました。
あなたにとってロルフィングとは何ですか?
ボディIQを高めるもの※追伸
走りに関する近況報告ですが 「動き」を掴んだかもしれません。 今までは一生懸命「捻ろう捻ろう」としていましたが 捻らない走りというものを見つけ、それが非常に調子がいいです。 先日行われた八幡平駅伝ではケニア人にいいところまでついていくことができました。 はっきりいって疲れません。 これもロルフィングでボディIQが上がったおかげで発見できたものと思います。

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